今回の旅はライダーなら一度は憧れる北海道を一人で旅したものである。
思い起こせば24年前の学生時代に、友人が夏休みを利用して北海道を一月の間一人旅をした。
その旅で友人は数多くの出会いや貴重な体験をしたという。
その話を聞いた時に初めて鉄馬に興味を持ち、中型自動二輪免許を取得、そして友人から400ccの鉄馬を安く譲り受けた。
これが、Angleの鉄馬人生の始まりであった。
全ては憧れの地、北海道を鉄馬と共に一人旅をするために。
その後、家庭環境、職場環境が変わるに従い北海道は遠のくばかり、
仕事や家族旅行では何度も訪れたが、鉄馬での旅は実現できなかった。
しかし、今年になって職場環境の変化により、ここ5年間3日以上の長期休暇を取得することはできなかったのだが、
今年は皆の協力のもと可能となったのだ。
まあ、今年の初めから北海道への構想はあったのだが、実際に確定したのは8月中旬である。
いざ北海道といってもいろいろな方法があるのはご存知だろう、
Angleの生息地である東京からは主に以下の4つの方法がある。
1.自走で青森まで行き青函連絡船で函館に渡る。 片道所用時間=12時間30分、高速代=11200、
ガス代=5400、フェリー=5100、片道=21700、往復=43400
2.大洗まで高速、大洗から苫小牧へフェリー。 片道所要時間=20時間14分、高速代=2400、
ガス代=770、フェリー=21800(カジュアル)、片道=24970、往復=49940
3.新潟まで高速、新潟から小樽までフェリー。 片道所要時間=22時間8分、高速代=6000、
ガス代=2600、フェリー=16300(S寝台)、片道=24900、往復=49800
4.ANAスカイツーリング。羽田から新千歳。 片道所要時間=1時間30分、高速代=700、ガス代=300、
ANAスカイツーリング(9月9日出発)=94000、往復=95400(一泊分のホテル代込み)
一番安上がりは1.の自走であるが、移動だけで丸1日必要だし、疲労もある。
やはり、現実的には2.の大洗から苫小牧へのフェリーとなるだろう。
しかし、今回は7日間という時間を有効に使いたいのと、6万円分のANAご利用券を持っているので、
Angleにとっては4.のANAスカイツーリングが35400円で行けることとなりベストな選択となったのだ。
なぜ、6万円分のANAご利用券をもっているのか?
Angle家ではクレジットカードをANAカードのみを国内では使う様にしている。
また、全ての公共料金や携帯電話、車の保険、点検費用、日常の買い物等等、
カードが使えるものは全てカードで決済する様にしているのだ。
現金は持ち歩かない主義である。(持ち歩きたくとも、持ち歩ける現金はないのだが。。。)
これにより、飛行機に乗らなくても年間で2万マイルマイレージが溜まる。
ANAの2万マイルは国内の全ての空港へ行ける無料航空券は勿論、ツアーやホテルでの食事に使える
3万円分のANAご利用券に替える事が可能なのだ。
つまり、今回は2年分のマイレージ4万マイルを6万円分のANAご利用券に替えて
ANAスカイツーリングの代金に充当したという訳なのだ。
皆さんも、何のメリットも無い現金払いや銀行引き落としにしてませんか?
もっと、カードを有効に活用するべきですよ。
さて、前置きはここまで、本題に入ろう。
2007年9月9日(日) 晴れ 最高気温30度
走行距離 304Km
ANAスカイツーリングはライダーの往復の航空運賃とバイクの輸送費、そして一泊分のホテル代がセットになったものである。
バイクは専用パレットに括り付けられて運ばれるためサイズやカウルの有無等で利用できない場合もある。
確かに高価ではあるが時間に余裕が無い人はお金で時間を買う事もできるのだ。
2006年からは通常パレットではサイズオーバーであったBMW車専用のパレットが羽田、新千歳間限定で利用する事ができる。
詳しくはこちらを見て頂きたい。
今回利用する便は11時発である。
ANAスカイツーリングを使うためには次の手順に従う必要がある。
1.出発時刻の2時間30分前までに空港内所定のGSでガソリンを抜く。
羽田空港の場合は第1ターミナルパーキング横のShellで行う。
2.出発時刻の2時間前までに空港内西貨物地区ANAカーゴにて受付を済ます。
3.安全措置の為バッテリーの端子を外す。
4.担当者と一緒にバイクの傷を確認する。
結構傷がついたとクレームを言う人が多いらしい。
羽田空港西貨物地区にある、ANAカーゴの受付窓口。
後は任せて、自分は空港第2ターミナルに向かうが、
西貨物地区から第2ターミナルまでは2Kmほどの距離があり、歩くと20分かかるのだ。
しかし、空港内循環バスがあるので、今回はそれを利用して第2ターミナルに到着。
チケットを発券して搭乗手続きを済ます。
全て順調で出発時間まで1時間以上余裕があるので、
手荷物検査場を通過してANAラウンジSignetで出発時刻まで過ごす事にした。
ANAラウンジsignet。
ANAのお得意様のみが利用できるラウンジである。
AngleもANAのお得意様なのだ。
快適に時間を過ごせる空間である。
ビールやソフトドリンクが飲み放題ではあるが、勿論ビールはアウト!!
大好きな飛行機を眺めて時間を過ごす。
広い空港内でストリートガード2を着て歩いているのはAngleのみであったことは言うまでもない。
少し、注目されていた様な気がしたが、まあ気のせいだろう。(^^
羽田を定刻に出発して12時30分に新千歳空港に到着した。
新千歳空港では羽田の手順の逆になる。
有さんからバイクを引き取るまでには少し時間が掛かるとの情報を得ていたので、
先にお昼を食べる事にした。
新千歳空港内の雪あかりで、早速札幌味噌バターコーンラーメン¥1050を頂く。
あまり期待はしてなかったのだが、結構上手かった。
満腹になったところで、貨物地区のANAカーゴに向かう。
新千歳では旅客ターミナルから貨物地区までは1Kmでおよそ10分ほどらしいので、
運動がてら歩いてみた。
しかし、これは失敗であったのだ。
トンネルを越えててくてくと貨物地区入り口まで歩く。
正面の小さな看板がガソリンを抜いたり補充するEneosである。
入り口から入ってみたらANAカーゴまで更に500M程あったのだ。
やっとANAカーゴに到着、Angle号は既に届いていたのだ。
結局旅客ターミナルから20分程かかってしまい、
もう汗びっちょりである。まいった!!
さて、引き取りの手続きを終えて、バッテリーの端子を繋いで、
いざ出発!!
その前に先のEneosで5L分、無料で給油してもらい、その後自腹で満タンにしたのだ。
目指すは天塩である。
空港を出発した時間は1時30分、天塩までは300Km程あるので急がなくては日没までに到着はできないのだ。
時間を稼ぐため千歳から道央自動車道に入る。
道央自動車道美唄付近。
遂に念願叶って、北の大地を鉄馬で疾走しているのだ。
深川留萌自動車道。とにかく北海道は広いのだ!!
留萌から日本海側沿いに走る、ここが通称オロロンラインらしい!!
好天もここまでか、だんだんと厚い雲に覆われ始めたのだ。
日が沈む頃、夕日は厚い雲に隠れてしまうだろう。
オロロンからの夕日を楽しみにして来ただけに残念だ。
もう、すっかり夕日の沈んだ頃に天塩の鏡沼キャンプ場に到着した。
かなり風が強い。
今夜半から雨も降り始めて大嵐になるらしいので、
迷わずバンガロー¥2500を借りる事にした。
しかし、フリーサイトにはツワモノが2名程テントを張って肉を焼いているようだ。
このキャンプ場に併設されている温泉施設てしお夕映えがあるので、
まずは一風呂浴びて、レストランでかつそばセット¥1050と生ビールを頂き、
念願の北海道初日は終りを告げたのだ。
てしお夕映えのかつそばセット¥1050。
少し食い過ぎたかもしれない。
ここでは¥6500位で宿泊する事も可能であるが、
今回はバンガローでセミキャンプである。
Sony GPS-CS1K to Google Earth & Maps Converter (C) 2007 by T.Onishi and M.Ikeda