信州メルヘン街道への旅

今週は仕事が忙しくストレスがピークにきている。
こういう時は休日に鉄馬で旅するのが一番の特効薬である。
しかし、この梅雨の時期はなかなか上手い具合に晴れ間と会う事ができない。
しかし、ラッキーな事に今週末はなんと晴れ間が出る予報。
これは、行くしかない。それも、以前から行きたかったあそこへ。
そう、別世界のメルヘン街道へ。
走行距離522Km


6月18日(土)曇時々晴れ


昨日は寝るのが遅かったので、朝7時の起床となった。
天気はどうもぱっとしない。
明日にするかという気持ちもあったが予定どおり行く事とした。
しかし、スタートは9:30である。
この決断が後で予想もしない出来事に遭遇することとなる。

とりあえず、中央道諏訪まで行くことにした。
時間が遅いので首都高は相変わらず渋滞。
かなり時間をロスしながら、藤野PAで休憩を取る。


藤野PAで休憩。新旧Rシリーズが並んでいる。

だいぶ時間をロスしているので、直ぐにスタート。
快調に飛ばすと、甲府からは空が晴れてきた。
気温も一気にあがり、周りの山々の香りにむせかえる程だ。
もう、気分はハイになるばかり。

しかし、目的地である諏訪ICまで後2Kまで来た時、その出来事は起きたのだ。
確かに飛ばしていた、少しでも早く着きたいと思っていたからだ。
追い越し車線を飛ばしているのは私だけ。
目立つはずなのだ。
諏訪南を過ぎ、目的地が近づきホット息をついてミラーを見ると
さっきまで、後ろには一台もいなかったのに紺色の車が迫ってくる、
それも赤いランプを点滅させながら。
直ぐに減速しながら、走行車線に入るとその車は前に割り込みながら誘導する。
今までのハイな気分は凍りつくばかり。
当然、免停は覚悟しているし、相当な額の罰金も覚悟した。
でも、ラッキーなことに計測された速度は114k/hであった。
え、114k/hでと思わず口にしたら、ここは80k制限なんだよね。
とあっさり言われ34k/hオーバーで20000円の罰金。
まあ、これも神様かご先祖様がくれた戒めでしょう。
「いい気になるな。」と言っているみたいだ。
警官の「お気をつけて!!」という言葉が妙に頭に残った。

これから、味わえるであろう楽しみがすっかり萎えてしまったが、
ここまで来た以上、何も楽しまずに帰れば余計ブルーになるばかりと
気を取り直して、諏訪の町を走り抜け、立石公園についた。
ここは諏訪湖を見下ろせる絶好の場所なのだ。


諏訪の立石公園。諏訪湖を一望できる穴場である。

の写真は何の問題もないように見えるが、
実はこの裏側に異変が起きているのだ。
あ〜思い出したくもない出来事がほんの30分の間にまた起きようとは。。。
一番初めに止めた位置はここより1M位左であった。
ここは下の見晴らし台に降りる階段だったから邪魔になると思ったからだ。
でも、ベストとは言いがたいのでこの位置まで移動した。
何も考えず、その場所から離れようと一歩踏み出したそのとき、
なぜか、鉄馬がかってに動き出すではないか、
「あ〜」と声を出した瞬間、まるでスローモーションを見ているように倒れていく、
当然そのままガシャリと倒れる事を頭に浮かべながらも、
無意識に手で支えようとしたがピタッと止まったのだ。
それは、階段の入り口に鉄柱があるのだが、そこに倒れかかり止ったのだ。



鉄柱と凹んだタンク。
まあ、目立たないと言えば目立たないような、
目立つといえば目立つといった感じ。とほほ。。


こんな出来事が2度も起きるとは、今日はいったい何の日じゃ!!
でもよくよく考えれば、この柱がなかったらどうなったか。
無意識に鉄馬を支えに行った私は、その重さに耐え切れずそのまま、
後方に押され階段を転がり落ちたに違いない。
それから、鉄馬ももしかしたら同様に転げ落ちた可能性もある。
それを考えれば、正に不幸中の幸いかもしれない。

教訓、サイドスタンドはしっかり固定されたのを確認してから手を離しましょう。

もう、今日はこれで終わってしまったようなもの。
でも、気を取り直して県道40号で霧ヶ峰まで行く。
この40号は結構良い道であったが、4トン車3台に行く手を塞がれ、
霧ヶ峰までついて行くこととなってしまった。



さすがに行楽地、何処もかしこも混雑、混雑。


ビーナスラインを車山方面に走る。
車ばかりだ。


霧ヶ峰は流石に高原なので涼しい、高山植物も見ごろなのか、
人がわんさかいる。これには、参った。
折角の景色もじっくり見ている余裕はない。


車山付近。天気はいいのだが、落ち着いて楽しむ感じではない。

霧ヶ峰、白樺湖は早々に退散、そのままメルヘン街道に入る。


白樺湖畔。落ち着いた雰囲気を持っている。


メルヘン街道に入った。でも、天気が怪しくなってきたぞ。


今日のお昼は蓼山亭に決めた。
決めた理由は他の店と違い、この店だけ舗装された駐車場のため。


これが、蓼山亭のとろろせいろ\1300也。
味は申し分ないが、量の割りに値段が。。。。

お腹も満たされたので、先を急ぐ。
もう、いつ泣き出してもおかしくない天気になってきた。
それにしても、麦草峠は2000mを越えているので、流石に寒い。
ゆっくり走りを楽しむ場合ではなくなった。


メルヘン街道の中間点。
麦草峠。標高2127mは日本の国道では2番目に高い。

正確な気温は分からないがグリップヒーターを入れるくらいなので、
せいぜい12,3度といったくらいかもしれない。
寒さに耐えながら、一気に下る。
途中県道480で、R141に抜け、前回通り過ぎた清里に寄り、
清泉寮でソフトクリームを頂いた。


清泉寮のジャージーハット。ここのソフトクリームは超有名。


これが、清里清泉寮のソフトクリーム\300。色が黄色なのが特徴。
味は濃厚でトテモ美味い。ここまで来た甲斐があったというもの。

目的のソフトが食べれたので、後は長坂から中央道で帰宅した。
もちろん、制限速度で。

今日1日、いろいろあったけど、なかなか良い旅ができたと思う。
時間があまりなかったので、本当に駆け足になってしまったので、
ストレス解消にはならなかったかもしれないが。
やはり、1泊でゆっくり温泉につかりながら周りたいものだ。
今回つくづく思ったが、私は人がいっぱいいる行楽地はどうも苦手のようだ。
今度は、人里離れた山奥に行くことにしよう。