秩父から八ヶ岳への旅


今回の旅は秩父からR299で志賀坂峠、十石峠を越えて信州佐久、野辺山、八ヶ岳高原を
経由して帰宅というのんびり気分の一人旅であった。
GW真っ只中に上手く混雑しない時間、場所を工夫しての快適な気分を満喫できた旅でもある。

なぜR299から八ヶ岳なのか?
掲示板でもお騒がせしたが、最近旅の伴侶であるロードスターに
上手く乗れず落ち込んでいたのだが、
皆さんからの暖かい励ましの言葉を聞いているうちにとても小さな事で
落ち込んでいる事が分かり、ましてや、その理由をすべてロードスターのせいに
していた自分を恥、ロードスターでの旅がこんなにすばらしいものである事を
再確認するためのものであったのだ。
そして、昨年ウッキッキツーでロードスターでの旅がとてもすばらしい事を
初めて教えてくれた、あのR462、R299をもう一度走りたかったのだ。
昨年は上野村から塩ノ沢トンネルを越えて下仁田へ抜けたのだが、
今回はR299の終点まで行って見たかったのだが。。。

走行距離452Km



5月4日(水)国民の休日 快晴

この時期、早朝は肌寒く昼間は夏日に届くという温度差があるため、
着ていくものに困るが、今回はTシャツの上にトレーナーを着込み、
6時半にスタートした。
当然6時のスタート予定ではあったが30分遅れである。

最寄の外環三郷西ICから外環道に乗る、そういえば大泉JCで、
そのまま2車線で関越道に合流できるため最近はここで渋滞を経験した事がない。
今日もそのままゴーであった。

でも、所沢を過ぎた辺りから渋滞が始まった。
この光景を見るたび4輪で出かけるのは億劫になるばかりである。
とにかく先を急ぎ最初の休憩は嵐山PAであった。


嵐山PA。車は満車であるが、2輪は数台程度である、それにライダーが
いかにもおじさんらしい人がジーパンにジャンバーといういでたちで休憩していた。

ショートブレークの後先を急ぎ花園ICでR140へ。
しかし、今日はR140も混雑している、
そのため裏道の県道82号を初めて使うが、これが空いていてトテモ快適である。


R140とは荒川を挟んで対岸を走る県道82号。
R140渋滞時の抜け道であり、トテモ快適な道である。

あっと言う間に親鼻橋まで来てしまい、ここからも秩父市内は避けて、
県道37号を使いR299へと繋ぐ。
しかし、今日の長瀞付近の川原ではキャンパーで大賑わいである。


県道37号もまた、快適な道である。
正面に両神山が見えてきた。

周りの木々が緑に色づいてきており眼の保養になる。
また、あっと言う間に小鹿野に着き、いよいよR299へと入る。


R299も小鹿野を越えると山里へと入り込んで行き長閑な山里の光景
が心を和ませてくれる。

R299は埼玉県入間市から飯能、秩父、志賀坂峠、十石峠を経て信州佐久へと繋ぎ、
その後麦草峠を越えて蓼科へ抜けるのである。
十石峠から信州側を武州街道と呼び、佐久から蓼科まではメルヘン街道と呼ばれる。
小鹿野から志賀坂峠への山道はなぜか私の心に訴えてくるものがある。
ごく普通の山里の風景であるが。。。
坂を上りながら垣間見た両神山はトテモ猛々しくすばらしい姿であった。
写真に収められなかったのがトテモ残念である。
車1台がやっとの道幅で前からも後からも車が来るため、
鉄馬を止めて写真を撮る余裕はなかったのだ。
それにこの道には展望台も無い。



東京から埼玉と来たが志賀坂峠を越えると群馬である。


志賀坂峠の群馬側、この辺りは紅葉の名所でもあるようだ。


R299上野村付近。新緑がまぶしい。
昨年この道を走った。
空気が美味しく、せせらぎの音が耳に心地良い。


道の駅上野村でショートブレーク。
昨年来た時は真夏であったがこの辺りはとても爽やかであった。
今日は絶好の天気で快適である。
十数台のツーリンググループも休憩していた。

水分も補給したので、先を急ぐ。
R299も県道45号との分岐を過ぎると俄然道幅が狭くなってきた。


ほとんど林道である。
道幅も狭く、ところどころ道路に拳大の石が落ちていて、
ぞっとする場面が何回もあった。

狭い道をくねくねと上って行くと、十石峠の展望台が見えた。


十石峠の展望台。1351Mから360度の展望が期待できる。


ここにも、多くのライダーが休憩していた。


十石峠展望台からの眺め。
この峠を境にこちらは信州。
この辺りは最近雪解けをしたばかりである。


こちらは北方面。


こちらは東方面。
妙義山や遠く赤城山も見えるらしい。


こちらは峠の群馬側。

少し心地よい風に打たれて、周りの景色を見ながらぼ〜としてみた。
やはり、鉄馬での旅は自然と一体になれ、この雄大な景色も見せてくれし、
最高である。

さあ、いよいよ3県目の長野に突入である。
ここからはなだらかな下り道である。
一部ダート化した部分もあったがそれ以外は問題なし。


途中、乙女の森で記念撮影。
古谷渓谷と言うらしい。
トテモ静かな良い場所である。

古谷ダムを越えると武州街道は一気に下り佐久市に到着する。

時刻は11時である。
当初の予定はこのままR299を進み麦草峠を越えて蓼科に出るつもりではあったが、
いかんせんGWである、遅くとも15時には帰宅したい。
その時間を越えると魔の渋滞に捕まることは確実である。

そこで、メルヘン街道は次の空いた平日ツーに取って置く事にした。

さて、向かうは八ヶ岳である。
佐久からはR141を千曲川沿いに南下する事に。


R141を南下する、幹線道路だけに車の数が多い。
スピードも制限速度といった感じだ。

正面にまだ雪を残した八ヶ岳が見えてきた。
淡々としばらく走り、野辺山高原で昼食を取ることにした。


今日のお昼はそば処あららぎさんのとろろそば1050円である。
そばはもちろん手打ち、とろろとの相性は抜群である。
トテモ旨い。

ここのお店から出たら、トテモ綺麗な八ヶ岳が。
思わず記念撮影。


雪を頂いた八ヶ岳をバックにした旅の伴侶。
やはり、お前はすばらしい。
ここまで、疲れ知らずだ。



八ヶ岳を正面にR141を淡々と進む。

野辺山にはJR最高地点1375Mという場所がある。
R141の直ぐそばであるが、そのままやり過ごす。


このまま、R141を進むと清里である。
清里からは山梨である。

清里は渋滞しそうなので、途中から八ヶ岳高原道路へエスケープ。

清泉寮のソフトクリームは絶品であるが混雑しているので、
そのまま通り過ごす事にした。
今度空いている頃にこの辺りは単独でゆっくり周りたい。


快適な八ヶ岳高原道路。
正面は南アルプス。

八ヶ岳高原道路を快適に走る。
この辺りは何処も車が多い。
みんなこのGWを家族や恋人と楽しみにきているのだろう。

私も15年位前に子供を連れて来た事がある。
その頃はテニスなどをやっていた。

そんな楽しい思い出を懐かしんでいたら小渕沢ICについていた。
後は中央道を東京に向けて帰るだけである。

中央道は途中上野原付近で神奈川になる。
そして、高尾からは東京である。
東京に入って、府中BSから高井戸9Kの事故渋滞であったが、
まあ可愛いものである。
都内はまだ渋滞してなかったので15時半に帰宅となった。

これで、今日は東京、埼玉、群馬、長野、山梨、神奈川の1都5県を周った事になる。

 

今回の旅でやはり鉄馬での旅が如何にすばらしいものであるかを再確認できた。
ほんの思いつきでGWであろうとぶらっと何処にでも行けるのだから、
こんなにすばらしい事はない。

これからは、自分の体力づくりをしっかりとやっていきたい。
それが、鉄馬をいつまでも楽しむ為に必要なのだから。