憧れの奥多摩松姫峠の旅


今回の旅は鉄馬乗りが一度は目指す憧れの奥多摩への旅である。
奥多摩湖へは15年くらい前に車で家族と来たことがあるが、
鉄馬で来たのは初めてである。
いつか来よう、来ようとずっと思っていたが、いつでも来れるという手軽さで、
ついつい後回しとなり、今回やっと実現したのだ。
今日は天気も良く、気温も15度と暖かくトテモ気持の良い旅となった。
しかし、目の前で風が吹く度、黄色の粉が舞い上がる有様を見てしまった。
そう、ここは花粉症の人間には、この時期訪れてはいけない禁断の場所でもあったのだ。
う〜息ができない、肺が痛い!!
目が、鼻が死ぬ〜!!
走行距離294Km
 

 

3月21日(月) 春分の日振り替え休日 快晴

今日は三連休の最終日である、また天気も最高とくれば各行楽地は
当然の事ながら混雑、そして道は渋滞という当たり前の構図が予想される。
よし、それならば日の出とともに出発して、昼過ぎには帰宅してしまおう、
と意気込んでみた。
起床は4時半である、しかし何故だか分からないが出発は日の出とは程遠い、
7時前の出発となってしまった。
出発前にオイル残量を点検したら、まったく窓にないではないか、
急遽、オイルを追加したり、いろいろしているうちにこの時間になってしまった。
(こんなチェックは前に日にやっておくべきであった。反省!!)
しかし、この時間に出れたのは正解であったのだ。

今日のルートは、環七->加平IC->首都高4号->中央道->八王子ICである。
首都高4号線で工事渋滞5Kmであったが、そこはスルスルとすり抜けた。
その後は快調に走って、八王子第1ICで降りた。
うぬ〜第1じゃなく第2の間違えじゃね〜か。
最近八王子で降りてないので。。。そこはR16をUターンで決めて、滝山街道へと入る。
東京サマーランドを越えて秋川を渡って五日市を抜けて檜原街道へと繋ぐ。
そういえば、先程渡った秋留橋のところに圏央道のあきるのICが出来ており、
今日がオープンの日であったようだ。
丁度イベントをやろうとしているところであった。
圏央道がグルッと中央道までつながると都内の渋滞も少しは緩和されるだろうか?

檜原街道へ入るとやはり、バイクが増えてきた。
そして、頻繁に目にする掲示板。
奥多摩周遊道路、夜間通行止め。
う〜んそうか、え〜、何!!9時まで通行止め。
やられた!!といいつつ、時間は8時半なので、
少し時間をつぶせば問題なし。
もし、当初の予定どおり、日の出とともに出てきたら、
ここで何時間も時間をつぶす羽目になったかも。。。ラッキー!!


秋川渓谷で一休み。


周りには杉が増えてきたぞ。

何台ものバイクを見送って、そろそろ出発。
久々のワインディングは楽しいの一言に尽きる。
快調に走っていると、目の前にぱっ〜と黄色ぽい煙幕が。
う〜ん、これはもしや花粉では。
う〜鳥肌もの。やられた。自分の周りを見れば杉の大群に囲まれているではないか。
そして、風が吹く度、ぱっと煙幕がでる。オゾマシイ!!
それからしばらく、くしゃみの連発。
それでも、シールドは絶対に開けられません。

やっと月夜見第一駐車場へ。


ここは既に1000Mを越えている。
路面は十分走れる状態ではあるが、日陰にはまだ雪が残っている。

時間も9時過ぎということで、空いていて良かった。
どんどんペースが上がって行くのだ。
おっと月夜見第2駐車場だ、慌てて入る。


この先に奥多摩湖が見える。


月夜見第2駐車場より見下ろす奥多摩湖。
奥多摩湖の端には小河内ダムが。そして、多摩川沿いに行けば青梅にでる。
手前にはまだ雪が残っている。


紅葉の頃にはこの場所からの眺めは最高のはずだが、
この時期はこんなもの。

さてこの先はどうする。
青梅街道を戻るか、それとも松姫峠を越えて大月に出るか?
まだ10時前、時間もあるので松姫峠を越えて大月に出る事にした。

三頭橋を渡ってR139に入る。
松姫峠までは、まだまだ路肩に雪が残り路面は砂を撒いているらしく、
とてもスリッピーなので緊張する。


ここが、大月市と小菅村の境、松姫峠の頂上である。
トテモ素晴らしい展望が楽しみめるのだ。


松姫峠から小金沢連嶺を望む。その先にチョコット富士山が見える。


富士山をズームアップ。今日の富士山はトテモ奇麗。


小金沢連嶺はどれも2000M級である。
霊峰富士も頭しか見えないのは当然である。


青空がトテモ奇麗。

松姫峠からは南斜面の下りなので雪はもう見えないが、急勾配のヘアピンである。
ガードレールの先が谷底という、Angleが一番苦手とするシチュエイションである。
止まっていても怖いのに、そこを走っているのだからゾットする。

やっと斜度が緩くなったころには、深城ダムの人造湖が見えてきた。


雪解け水のため深い青色した水がトテモ奇麗。

R139は結構神経を使ったので疲れたのと、今日は5時前に朝食を取っていたので腹が減った。
いい店があればそこでお昼と思ったが、行けども行けどもお店がない。
結局、店に遭遇する事なく大月市内に出てしまった。

R20で戻るつもりであったが、案の定詰まっているので、
R20の抜け道である県道35号に向かった。

県道35号沿いにはリニアモーターカーの実験線がある。
なぜ、こんな山の中に作ったのだろうか?
とても不思議である。


リニアモーターカーの実験線。

県道35号は車が殆ど走っていないし、適度にワインディングもあり、
なかなか良い道であった。正解である。
何台ものバイクとすれ違った。


秋山という場所に観光案内図があった。
キャンプ場やますつりが出来る場所があるらしい。
あと一月もすると、桜がトテモ奇麗な場所かもしれない。

結局、この道にも店がなく上野原から中央道に乗り藤野PAでさびしくとることとなった。

時刻は12時であるが、調布から三宅坂まで20Kmの渋滞に遭遇。
何とかすり抜けて午後2時の帰宅となった。

今回の旅は憧れの奥多摩を走り、展望の抜群な松姫峠を越えるという、
なかなか楽しめるルートを辿った。
まだまだ、雪も残っているところもあり路面のコンディションも悪い状況ではあるが
春を思わせる良い一日であった。
奥多摩周遊道路や松姫峠は何れも期待を裏切らない素晴らしいところである。
しかし、この時期に山に入るのは自殺行為かもしれない。
やはり、花粉の落ち着く5月くらいからが新緑が楽しめて本格的なツーリングシーズンに
なるのではないだろうか。
もう少しの辛抱である。

また、一昨日購入したペアスロープのキップグローブを今回使ってみたが、
やはり物が違うという感じで、
しなやかでトテモ操作性が良かった。
La-permさんが言っていたように染料が少し手に残り黒くなってしまうが、
これは愛嬌である。
使う程に手に馴染んでゆくことだろう。