銚子への旅
 

今回の旅は新しく購入したKLANの電熱ベストの検証を兼ねて銚子への気ままな旅である。
なぜ銚子なのか、それは、伊豆の最南端石廊崎を昨年極めたので、
今度は千葉県の最南端を極めたいと思ったのだが、調べてみると千葉県の最南端は野島崎との事、
実は野島崎灯台は見ていないが、ほんの数キロ手前までは行った事があるのだ。
なので、野島崎灯台は後でのお楽しみに取っておいて、
今回は千葉県の最東端である銚子というより犬吠埼へ行く事とした。
走行距離249Km
 

1月22日(土)

今日は場所も近い事もあり、のんびり8:30スタートとなった。
時間が遅い事もあり気温は3度である。
それでも、装備は完璧である。
上は長袖の下着にタートルネックのシャツ、電熱ベスト、冬用ジャケット。
下は前回と同じ、靴下2枚重ねにタイツ、ツーリングパンツにオーバーパンツである。
グローブは最初から冬用の物を使用。
途中、松戸のセルフスタンドで給油して、中山競馬場前を通って原木ICから京葉道へ突入である。
土曜日なので、京葉道も車は多めではあるが渋滞はしていない。
高速をそれなりの速度で走ってはいるが、電熱ベストの効果は直に感じられた。
手も冬用グローブにグリップヒーター、ナックルガードで全然冷たくならない。
前回とは雲泥の差であった。
これなら、真冬でも臆する事無く走れる場所なら何処へでも行けそうな気がした。
顔以外は完璧であるが、他が気にならなくなった事で、顔の冷たさが気になってきた。
それは次回の課題である。
今回も前回と同じ東関道酒々井PAで休憩である。


今日も誰もいない酒々井PA。

酒々井PAで休憩し、ジャケットの腹部のアジャスタを苦しくない程度に締めて出発した。
酒々井までの道のりで腹部が思いの外暖かく感じなかったのである。
それは、ジャケットの腹部に少し余裕があるため、冷気が腹部に進入していたのではないかと考えた。
案の定、締めた後電熱ベストの暖かみを感じる事ができた。
これでほぼ完璧である。

後はナビに誘われるままに銚子を目指すのみである。

佐原香取ICで東関道を降り、県道55号を経由してR356利根水郷ラインに出た。
淡々と利根川沿いを走っているとまもなく銚子市内へ着いた。


銚子駅前の交差点。なかなかレトロな雰囲気が素敵。

町並みを見ていると銚子は古い町なんだなということがわかった。
そんな町の風景をのんびり見ながら走っているとやっと視界がひらけ、真っ白な塔が目に入った。
そう、犬吠埼である。バイクも車も灯台の手前まで入っていく事ができる。
 


真っ青な空と海に囲まれて真っ白な灯台が映えていた。
 


犬吠埼灯台は見学する事ができる。
高い所は得意ではないが、ここまで来て入らぬわけにはいかぬのだ。
と言うわけで150円払い、中に入る。
ここが、灯台の入り口である。


これが、灯台内部の99段の階段。ずっしりと足にきました。は〜は〜。
明日は筋肉痛だろうーまちがいない。
 


やっと着いた展望台。展望台と言っても人一人通れる通路と鉄の柵のみ。
もう、一歩踏み出た瞬間に足が凍ってしまった。
折角来たのだからと思い頑張ってシャッターを切った。
しかし、下の方から吸い込まれる感じが。。。。
う〜怖い。これは東側。


天気も良く、見晴らしが良く気持ち良いはずなのだが。
風が強い。。。
これは、南東方面。



駐車場方面。My Roadsterがポツンと見える。かなり高いぞ、こりゃ。。
これは、南側。


真下がダメなら遠くがあるさ。。。
最東端だけあって、360度のパノラマがとても素敵。
同じく南側。向かいは長崎鼻。


しかし、だんだんと気持ち良くなって来たぞ。
高所恐怖症克服か。
北側の君ヶ浜。


水平線。やはり、地球は丸かったのだ!!
 


犬吠埼の先端、遊歩道であそこまで行ける。
遠くに見えるのが長崎鼻。


灯台下の断崖。
お〜怖。。。
 


遊歩道で下まで降りて行けるが、遠慮した。
灯台から降りてきたら、足に力が入らなくなっていた。
 


犬吠埼遊歩道全図。時間があったら、ゆっくりと見て回るのも良いだろう。
 

犬吠埼には温泉等もあり、一休みする事もできるが湯冷めすると風邪をひくので、
今回は止めとした。

次の目的地は屏風ヶ浦である。近くで見る事が出来るかどうか。
 


犬吠埼から名洗町方面へ進む。正面に屏風ヶ浦が待ち受けている。
なかなかの絶景である。

名洗町から県道286に入る。この道は昔有料道路だったらしいが、
今は無料である。
この道は屏風ヶ浦の上を通る気持ちの良い道である。
でも、海は殆ど見えないのであしからず。
屏風ヶ浦を目の前で見る為には、下に降りれる場所を探す必要がある。
探しながら走っていると、それらしい場所を発見。
車は進入禁止になっている。でも、車が止まっていて誰か他に降りている人もいるようなので、
とりあえず歩きで降りてみた。


車は完全に通行止め。
バイクを置いて下に下りていく。
 


坂を下りていくと、海に出た。



出ました。これが、屏風ヶ浦。
ドーバー海峡の白い壁に匹敵すると言われている。
とても荒々しい雄大な景色なのだ。
この壁が10数キロ続いている。
素晴らしい。


屏風ヶ浦の名洗方面。
海釣りする人々。
 

東洋のドーバーを見る事ができたので、今日の目的は達成した。
帰路の途中に刑部岬があるので、そこへ寄ってみる。
刑部岬へはR126から少し入った所にある。
刑部岬には飯岡灯台があり、展望台もあるらしい。


飯岡灯台。犬吠埼とは違い、小ぢんまりとしている。
 


灯台横には立派な展望台がある。
 


展望台からの眺め。
 


銚子はご覧のとおり、九十九里浜の延長ではなく、一段高い丘になっているのだ。
もしかしたら、この辺は昔海だったのかもしれない。

既に1時もとっくに過ぎているので、飯岡の海岸線で店を探していたら、
料理屋があったのでそこでお昼を取ることにした。


太陽光の加減で見にくいが、これが季節料理勘平衛さんの刺身定食970円。
刺身が5種類あってこの値段は良心的。

美味しいご飯もたべたら2時を過ぎていたので、R126、R296で富里へ向かうが、
R126は旭市内で渋滞につかまる。
鉄馬を止めて、地図で抜け道を探すと東総広域農道というのが見つかったので、
そちらへエスケープ。これは正解だった。
気持ち良く終点まで走り、R296で富里ICまで行き。
最後は東関道->京葉道で帰宅したのである。

今回の旅は、電熱ベストの検証を兼ねていたが、これは本当に素晴らしいものであった。
着膨れせずに、十分に防寒ができるのだ。
暖かい日中はスイッチをOFFにしていればOKで、
寒さを感じた時だけポンとスイッチを入れれば良いのだから便利である。

防寒対策もいよいよ終盤に差し掛かったが、最後はやはりグローブである。
もちろん、今回も使った厚手の冬用グローブを使えは防寒としては良いのであるが、
操作性が悪いばかりか、非常に疲れるのである。
これさえ克服できれば、もう、真冬でも何の問題もなく走りを堪能する事が出来るであるが。
これは次回への課題としよう。