大洗あんこう鍋の旅
 

今回の旅は、La-permさんが企画した新春あんこうツーリングに参加した時のものである。
旅と言っても、走るのがメインではなく、まずは鹿島神宮で今年1年の安全運転を祈願して、
大洗で美味しいあんこう鍋で身も心もあったまろうという、そんな新春に相応しい企画である。
Angleは軟弱者なので、昨年まで寒い12月から2月まではとても鉄馬には乗ろうという気になれなかった。
しかし、ビーマーの方々は寒い冬こそBMの真価が発揮される時ということで、
平気な顔で乗り回しているのである。
Angleも晴れてビーマーになったので、その真価を試すべく今回の旅へ出発したのであった。
走行距離255Km

 

1月10日(月)成人の日

寒い日である。本日の最低気温0度、最高気温7度との予想である。
朝7:50に家を出る時には気温3度と少し上がってはいるものの寒いことにはかわりはない。
本日もエンジンは冷え込みのため一発始動は出来なかったが、
セルボタンを押しながらスロットルを開くことで問題なく始動できるようになった。
やはり、何事もコツが必要なのだ。このコツをコツコツ貯めていくとやがて立派なビーマーになれるのだろう。
今日はあんこうがメインではあるが、寒い冬の旅がどの程度のものかを確かめるのも重要な目的である。
本日の出で立ちは上はTシャツ、タートルネック、ナイロン製シャツ、フリースベスト、冬用ジャケット。
下は普通の靴下、フリース靴下、スリーシーズン用ライディングパンツ、オーバーパンツである。
グローブはスリーシーズン用にハンドウォーマーと使い捨てカイロで挑んだ。
最後にGS用ナックルガードが強い見方になってくれるはずである。

千葉方面のお決まりである篠崎ICから京葉道路にのり、待ち合わせ場所の酒々井PAへ向かう。
今日の京葉道路は休日の早朝でもあり空いていた。
そこそこのスピードで走っていると、う〜ん手が冷たい。
ナックルガードの効果は感じられるものの、やはりスリーシーズン用グローブでは太刀打ちできない。
ハンドウォーマーと使い捨てカイロもこの寒風では無いに等しい存在であった。
グリップヒーターで掌だけにぬくもりを感じながらやっとの思いで酒々井PAに到着。


手の冷え込みに我慢できず、右手の開きが大きくなり酒々井PAに到着したのは8:40であった。
当然、まだ誰も着ていないし、他のバイクも見えない。
一見完璧なアイデアであったナックルガード+グリップヒーター+スリーシーズン用グローブ+
ハンドウォーマー+使い捨てカイロでも真冬の高速には太刀打ちできなかった。
ペットボトルの暖かいお茶を買って悴んだ手を温めていると。
本日の参加者La-permさん、有さんが到着。本日はAngleも含め3名での旅である。
 


少し休憩をして、最初の目的地の鹿島神宮へといざ出発。
走る気満々のLa-perm隊長はカメラに向かってVサイン。
本日はLa-perm's roomに集うRyoさんも参加予定であったが、
所用で不参加となってしまった。残念だが、次の機会が楽しみである。


酒々井PAを有さんを先頭に出発、東関東自動車道を終点の潮来ICに向かう。
有さんはカドヤの革パンにオーバーパンツという出で立ちで防寒もバッチリで
もう、ついてゆくのがやっとである。(やはり、スピード狂であった。)
酒々井PAで冬用グローブに交換しておいたので手元は冷たくならなくなった。
しかし、操作性はいまいちである。
そして、腹部が部分的に冷え込むという問題が新たに浮上。
多分、ハンドウォーマーに付けていた使い捨てカイロを腹部に忍ばせたので、
カイロがある部分は温まるがカイロがない部分との温度差の影響と考えられる。
高速走行の問題点をいろいろ考えながら走っていたら、
あっという間に終点の潮来ICに到着。


R51で鹿島神宮を目指す。北浦の神宮橋を渡るRoadsterとGT。
天気は最高であるが気温が。。。。。
しかし、同じRoadsterの有さんはなんで高速の寒風に耐えられるのであろうか、
スクリーンの差だろうか、それともカドヤの革パンの効果だろうか?
La-perm隊長はGTのフルフェアリングとシートヒーター等で高速走行が楽しそうに見える。
辛いのはAngleだけのようだ。

防寒についていろいろと考えているうちに最初の目的地である、鹿島神宮に到着。
ここで、今年1年の安全を祈願したのである。


La-perm隊長(右)と有さん(左)。二人とも防寒はバッチリのようだ。


境内の見事な杉並木。1月も10日なので割合空いていた。


まずは本宮で安全祈願をして、その後更に350M奥まったところにあるこの奥宮を参拝。
ここで引き返す事に。


朱塗りの楼門。初代水戸藩主徳川頼房公(光圀公の父)が奉納したものらしい。
 

鹿島神宮で安全祈願も終え、一路大洗を目指す。


鹿島と言えば、やはりアントラーズである。
R51を北上していると左手にカシマサッカースタジアムが見えてきた。

 

カシマサッカースタジアムを越えて淡々とR51を北上。
R51は海に近いところを通っているはずであるが海が見えず、
とても退屈な道であった。
やっと休憩タイム。
場所は特定できないが鹿島灘のどこかの浜である。


冬の鹿島灘、だれもいない海って好きだな。。。。
と思っていたら、サーファーが数人いたのであった。
 


海を見つめていた、La-perm隊長とかっとび有さん。
 


そして、本日の主役2台のRoadsterを従えたGT。
まるで、「ひかえおろ〜このカウルが目に入らぬか。。。」
とう感じである。
そうそう、GTのシートを最低にしてもらい跨ったら、結構足つきが良いのにビックリ。
なんか乗れそうな気がしたのである。しか〜し倒したら起こせるだろうか。

ショートブレークも終わり、腹が空いてきたので大洗へ急ぐ。
 


淡々とR51を北上、大洗はもう直ぐ。

 

程なくして、大洗に到着。
本日のメインイベントあんこう鍋を頂くのは味処「大森」さんである。
ここは、培倶人で紹介された店ということで期待が持てる。
店に来て見たら、たくさんのお客で賑わっていたのでビックリである。


今日食するのはあんこうどぶ汁。(3500円)
まず、生あん肝を鍋で炒るところから始まる。


これがあんこうどぶ汁3人前の具である。あんこうの七つ道具と土地の野菜がいっぱい。
あんこう七つ道具とは、あんこうの胃、卵巣、えら、白身、皮、ほほ肉、そしておなじみ肝です。
 


生あん肝を炒りはじめて数分後生あん肝自身から油が出てきて、どぶ汁のベースとなる。
とても香ばしいにおいが、腹減った。


続いて大森さん秘伝の味噌とおだしを加える。
食べるまでには時間が掛かるのね。


具が鍋に収まったところ。早く煮えないかな、もう腹が空いて。。。。
 


鍋が煮えてきた。もう待てない、いただきま〜す。え、まだだめなの。。。。
 


あ〜美味かった。鍋完食の後お約束の雑炊である。
う〜ん卵がメチャ美味しそう。
美味しそうではなく美味しいのであった。
食べるまで1時間、食べてから1時間、合計2時間の身も心も温まる一時であった。

本日の目的を達成した3人はいそいそと水戸大洗から東水戸道路、北関東自動車道、常磐道を
経由して帰宅の途についたのであった。

初めて食したあんこうどぶ汁は真冬にぴったりの美味しい鍋であった。
できれば、お酒を頂きながら食したかった。
それだけが残念である。

また、真冬の装備であるが、今回分かったことは、
1.腹部をもう少し暖める工夫が必要。
今日の装備だと腹部が冷えてしまう。
対策としては、ライダー用のインナーを追加する。
究極の選択は電熱ベストかもしれない。
2.グローブを何とかしたい。
懸案のグローブはスリーシーズン用では太刀打ちできない事が判明。
やはり冬用グローブが必要。操作性の良い薄手のものを探す必要あり。
やはり、ペアスロープか。

La-perm隊長のHPでは今回のあんこうツーのレポートが紹介されている。
内容は同じであるが、別の角度から楽しめるし写真が奇麗である。
そちらも是非ご覧頂きたい。

http://www.la-perm.com/index.html