仕事休んで伊豆の旅 PartII
今回の旅は12月いっぱいで消え行く有給休暇を消化する目的で、
再び伊豆に訪れたのである。
なぜ、また伊豆なのか?
あるTVドラマで見た石廊崎での風景がとても印象的で、
いつか必ず訪れてみたいという願望があったからなのだ。
そして、夏場の伊豆には行きたくないが、この時期であれば、
人も少なく、暖かでライダーにとってはうってつけの場所だと思うのだ。
行程は東名厚木より、小田原厚木道路、箱根ターンパイク経由で熱海より
R135で海岸線を舐めながら最南端の石廊崎である。
時間的に余裕が無いため、帰りも最短コース?である同じ道を引き返したが、
箱根の代わりに真鶴道路、西湘バイパス、小田原厚木、東名、首都高となった。
今回も思ったことは、平日は観光地は空いているが、都内は渋滞しているため、
都内を突っ切るような場所へ行くには、かなりの体力が必要だということである。
走行距離455Km
12月8日(水)
今日も、最高の天気であるが、さすがに12月、朝は冷え込み10度以下なのだ。
ツーリングパンツの上にオーバーパンツ、冬用ジャケットの下は防寒用シャツ込みで4枚着込んだ。
完全武装で出発したのは朝7:30である。
最寄の加平インターまで環七渋滞、首都高もちろん渋滞。
やっとばらけたのは東名に入ってからである。
8:30に港北PAに到着。
平日ではあるが、水曜日のためか何人ものライダーがおり、和やかな場面も。
今日の目的地は伊豆最南端の石廊崎である。距離的には200kmくらいであるが、
一般道を半分以上走ることになるので、携帯サイトで見たら所要時間5時間と出た。
う〜ん往復で10時間か。ちと辛いなと思いながらも。しっかり決意はできているのであった。
とにかく、先を急ごうと思い、トイレをすまして直ぐに出発である。
東名厚木から小田原厚木道路に入り西湘石橋ICを目指す。
しかし、小田原厚木道路から見え隠れする霊峰富士の姿があまりにも美しいので、
前回、La-permさん達と行った大観山で、記念撮影をしたいという気持ちが強くなり、
いつのまにか箱根ターンパイクを走っていたのである。
大観山で富士山と芦ノ湖をバックに記念撮影。
大観山からのこの眺めは最高である。本当に今日の天気は満点だ。
いそいそと記念撮影をしていると、あの12気筒の甲高い音がたくさん近づいてくる。
そう、フェラーリである。それも5、6台である。
先頭の車からカメラで撮影しているので、カーグラTVの撮影でもしているのだろうと思った。
しかし、カーグラTVは今でも放送しているのだろうか。
時間もないので、早々に引き上げ十国峠を目指す。
天気は良いのだが、路面は凍結していたようで、日陰コーナーは水でびっしょりである。
このまま、伊豆スカイラインで伊豆高原へ抜けようと思ったが、
お金を出してコーナリングが楽しめないのであれば、熱海へ降りて海沿いを走る方が気持ちいいだろうと思い、
県道11で熱海へ降りてR135で海沿い走ることにした。
平日のR135は地元の車ばかりで、40Km平均で走る優良道路であった。
奇麗な海の景色で気を紛らわせながら、やっと伊豆白浜まで来た。
この伊豆白浜は伊豆の中でも有名なリゾート地であり、夏場は万年渋滞の場所でもあるが、
さすがに、今日はサーファーがいるくらいである。
しかし、白い砂に透き通ったマリンブルーの水は本当に奇麗である。
白浜で小休止。
日本の海とは思えないくらい奇麗。冬の海って好きだな〜。
奇麗なマリンブルーの海で心癒されたので、先を急ぐと、
やっと下田に着いた。
下田まどが浜海遊公園にて記念撮影。
この公園の隣に道の駅開国下田みなとがある。
魚介類を食べさせてくれるお店がいっぱいあった。
伊豆の海沿いの道は下田を境に東がR135で西がR136である。
石廊崎へはR136を更に進まなくてはならない。
R136も日野から県道16へと別れ弓ヶ浜へ出る。
弓ヶ浜。最南端の石廊崎はもう少しである。
やっと着きました、石廊崎遊覧船乗り場。ここが終点のようだ。
駐車場のおばちゃんに聞くと灯台はここから歩きで15〜20分とのこと。
灯台への道を見るとかなり急勾配を上っている。
ここでは何も見えないので、諦めずに行くしかないのである。
バイクの駐車料金は100円也。おばちゃんの監視付きなので安心料でもある。
灯台への道を上り、途中から駐車場を見下ろす。しかし、暑い。
遊覧船乗り場は結構入り組んだところにあったのだ。
しかし、まだ先は長い。
やっと灯台が見えてきた。真中辺りに小さく見えるのだ。
解るかな?
やっと着いた石廊崎灯台。最南端はまだ先なのだ。
灯台の横の道を降りていく。
更にものすごく急な階段を降りていくと石室神社がある。
この写真は石室神社から半島先端に向かったところで撮影。
しか〜し、回りが断崖絶壁でちょ〜コワイ。
足が竦んできた。頑張れ、もう少しだ。
遂に伊豆半島最南端に到着。これは、南の方向。
これは、西の方向。
これは、東の方向。
これは、北の方向。正面に見えるのが、石室神社。
まるで壁にへばりついているようだ。
灯台はがけの上でここからは見えない。
伊豆半島、最南端を示す石碑。
ここから、伊豆七島が見えるらしいが、断崖絶壁のため、
怖くて景色をのんびり見る余裕はなし。
絶景でもあり、時間があればもう少しゆっくりしたいところではあるが、
ものすごく暑いのと、腹が減ったので戻る事にした。
ジャケットは脱いでいるが、オーバーパンツは履いたままなので、、
もう、パンツまで汗でビッショリだ。
帰りがけに石室神社により、帰りの無事を祈願した。
駐車場まで戻り、そばの食堂でおばちゃんがお茶でも飲んで休んで頂戴というので、
その食堂で昼食をとることにした。時刻は1時半くらい。
さて何を食べるか。う〜ん、ここの名物は伊勢海老ラーメン1800円か。。。
ここまできたら、やはり名物を食べたいところではある。
散々悩んで、やはり石廊崎名物伊勢海老ラーメンを食することにした。
「おばちゃん伊勢海老ラーメンね」、すると時間がかかるとのこと。
しかし、悩んだ挙句決めたのだから諦める訳にはいかない。
時間を聞くと、一から煮込むので15分くらい掛かるというので、
それならOKと言ったが、出てきたのは30分後であった。
これが、30分かけて出てきた石廊崎名物伊勢海老ラーメン1800円である。
なんと、伊勢海老が丸ごと1匹のっているではないか。
えびみそで摂っただしが効いたみそ味である。
なかなか濃厚な味わいではあるが、他にふのりやわかめなどの
海藻類で塩気が強すぎて塩辛いのである。
素材が良いだけに、仕上げがとても残念であった。
お腹も満たされて冷静になってくると、何かが違うことに気付くのであった。
そう、TVドラマで見た石廊崎のシーンと違うではないか。
あの場面は夕日をバックに、もっと開けた場所であったはず。
もしかしたら、ここから更に西にまわった辺りかもしれない。
地図で見ると大根展望所などもある。
しかし、時刻を見ると既に2時半である。
ここから、更に5時間かけて帰ることを考えると先に進む気力が沸いてこないのである。
という事で、止む無く帰宅する事にした。
ナビで最短を検索すると、やはりR135で小田原厚木道路である。
途中、熱海付近ですっかり日が沈んだ。
冬の旅は昼間は良いのだが、夜が早くて嫌になる。
夜走るのは苦手なのだ。
今回の旅は、12時間ほとんど走り詰めで体力的に非常にキツイものがあった。
まあ、一度行きたい場所を目指した訳で仕方がないが、
やはり、こういう旅をすると、次回は近場を温泉にでも浸かって
ゆっくり走りたいという気持ちにさせるのである。