基礎データ:
エンジン | |
形式 | 4ストローク・水平対向2気筒 |
総排気量 | 1169cc |
最高出力 | 80kW(109ps)/7,500rpm |
最大トルク | 115Nm/6,000rpm |
冷却方式 | 空冷/油冷共用 |
クラッチ | 乾式単板 |
ミッション | 6速 |
寸法、重量 | |
シート高(空車時) | 770mm |
燃料タンク容量(リザーブ容量) | 18リットル(約4リットル) |
車両重量(満タン、走行可能状態) | 230kg |
試乗:
今回の試乗は先代のR1150Rのオーナーでもあった事で、非常に興味があるR1200Rである。
見た感じは先代に比べるとこじんまりとした感じだが、ロードスターらしさを残したフォルムには好感が持てる。
特にこのナイトブラックはとてもスッキリとした色でBMWらしさがある。
エンジンをかけてみる。聞き慣れた1200ccのボクサーエンジンだが少し軽さが感じられる。
跨ってみる。シートの形状がやや細身なので足つきは良好である。ちなみにモニターのスペックは165cm、63Kgで股下短しである。
やはり、両足はバレリーナ状態ではあるが片足はべったりなので怖さは感じない。
20kg以上の軽量化で車体は非常に軽く感じる。これならば、女性でも十分に扱えそうだ。
ウインカーを出し、後方確認後スロットルを捻る。
1速での出だしはとても軽やか。4000回転手前で2速にシフトアップ、スロットルを更に捻った、、、、
なんじゃこりゃ〜!!思わず叫んでしまったと同時に笑いがこみ上げる。あっという間にメーターは3桁になってしまう。それも軽やかに。
はっきり言って12RTとはまるで別物のエンジン!!身体が危うく置いていかれそうになった。というより車重50kgの差かもしれないが。
4000回転から6000回転までが物凄く楽しい加速をしてくれる。
はっきり言って「これはヤバイよ!!」
また、ブレーキはサーボがついていないがとても良く効き、フィーリングはとても自然だ。
いくつも交差点を右に左に何回も旋回してみたが、とても軽やかに且つしっかりとトレースする。
テレレバ、パラレバもまた進化した様だ。
とにかく楽しいの一言だ。
軽いのにしっかりと安定している。軽量化してもしっかりとしたシャーシはさすがBMWである。
私の体系だとすっぽりと納まるシートはステップまでのクリアランスも十分で◎!!
ただし、大柄な人には少し合わないかもしれない。
初回出荷分には標準でついてくるスポーツウィンドシールドはまあまあ効果がある。
街中や近場までの移動では問題は無いだろう。
ポジション的には少し前傾になるが辛くもなく走る気にさせてくれる。
このオンボードコンピュータはRTではお馴染みだが、ギヤのポジションはもちろん、
ビジュアルにガソリンの残量や油温、燃費や後何キロ走行できるか等必要な情報を手に入れられる。
これも、ツーリングにはとても嬉しいアイテムである。
後ろからの眺めもカッコウ良いのだ。
ほんの少しの試乗ではあるが、感じたことは「はっきり言ってヤバイよ!!」に集約される。
軽さといい、エンジンといい、サスペンションといい、全てが確実に進化している。
ネイキッドであるが故に防風効果は期待できないが後付で大きなシールドに替えることで克服できるだろう。
しかし、これと言って欠点は見つからない。
R1150Rのオーナーはこの新しいロードスターに乗るときは覚悟がいるだろう。